全く別の職種から介護職へと転職する人が相次いでいることから分かるように、介護の仕事には転職を決意させるだけの魅力があるのかもしれない。
介護職の魅力は、まず、未経験者でも新たに参入しやすい職種であることだ。介護の仕事というのは年齢制限がなく、40代や50代の未経験者が新規に介護職へと参入するケースも珍しくはない。そのため、過去の経験を問わず、介護職は広く社会に向けて門戸を開き、人材育成を行っている点が魅力の一つであると考えられる。
次に、介護職には将来性があるというのも魅力である。これから日本は超高齢化社会を迎え、介護サービスはますます必要とされるようになる。今後、介護職は人手不足になることはあっても人材が余るような状況が生じることは考えにくい。そのような社会的な状況もあり、介護職は社会が求める仕事である。そのために、将来的に介護職員が活躍できる場は増えていくので、将来性がある職種であると言えるのだ。
最後に、介護職は未経験ではじめたとしても、キャリアアップを考えられる職種であることが魅力だ。はじめはヘルパーとしてスタートしても、介護の実務経験を着実に積み、その上で介護福祉士という国家資格にもチャレンジすることができる。また、介護福祉士の資格を取得した後にも、ケアマネージャーや認知症ケア専門士などより専門性に特化したキャリアが開かれているため、将来を考えて着実に仕事をしていくことができるのだ。